今日は久しぶりに本を買う時間があったー。
私は本が好きなの。
私がどうやってブランド構築のプロになったか、デザイナーとして米国でトップになれたか、って聞かれたら、本から独学した、って答えてます。
大学じゃないです。そんなこと大学では、教えてくれない。
かなりの部分、本。そして経験。で、最後の1%くらいが勘、かなぁ。
どうやって本を活用するか。
まず、本って、作るの、本気じゃないとできないでしょ?
だから、どんな有名な人でも一生懸命その人の全力しのいで、作っているじゃないですか。だから1冊の本に大学の講義の1時間分は充分つまっていると思うんです。
私が自分なりにあみだした方法って、こんなやり方。
何か考えたい、知りたいと思ったら、まず30冊の本を読む。
大学で言えば1単位分くらいね。
例えば、ウェブ口コミ戦略を勉強したいと思えばそれに関する本30冊。レストランマーケティング理論を勉強したければ、それに関する本を30冊。
とりあえず、がむしゃらに読むんです。
全くその分野に素人でも30冊めぐらいになるとね。不思議なもので、なんとなく光がみえてくるのね。
そーすると、次の10冊が、楽しい。
そのうちにこの本って駄目だな、とか本の批判までできるようにさえなる。それで100冊読めば、だいたいその分野の今の流れが体系的に把握できてる。
例えば、ネットの口コミ理論なんて分野だと、新しい分野なんで100冊ないんー。
30冊くらいで充分、普通の人よりもずーっと専門知識がある人になれる。(笑
で、そのベースを知ってそれを知識として持つ。
それから、やっと自分の勘を働かすことにするの。
これは私がNYの建築事務所で働いたときに身に着けた方法。
ある日、突然、ユニバーサル スタジオのモータウンカフェというレストランのコンセプトを考える責任者になったことがあったの。
私のリアクション
モータウン、はぁ???なんですか、それ?(;´Д`)
モータウンは、アメリカのデトロイト市に設立されたソウル音楽やブラックミュージックを中心としたレコードレーベルなんである。
それこそ、黒人の心!音楽なんである。
私が任されたのは、そのレーベルのエンターティメントのレストラン設計。
それを日本人の女のデザイナーが中心にコンセプトをつくらせる事務所も事務所だ、と正直思ったよーーー。
そのレコードレーベルの中で、私が知ってたのは、マイケルジャクソンとかダイアナロスくらいだし。(苦笑)
そこから私はモータウンの歴史を調べまくったわけ。本で。
もちろん、レコード会社側のミーティングは、全員黒人のエグゼクティブだし。
最初のうちは、毎回、あぁーーと落ち込んだよ。
ジョークからして全く違う文化なんだもん。
ところがね、私は知らないということが明らかなので、本気で本を読んだの。
仕事だから、泣いてすむことじゃない。
でも他のアメリカ人のアシスタントデザイナーとか建築家は全然モータウンの歴史とか読んでない。歌を聴いたことがあるだけ。
いつのまにか事務所のアメリカ人よりも私の方がモータウンに関して詳しくなってるわけ。すると自然に顧客の私への信頼感も上がった。
それで自信もって自分が考えるコンセプトを進めていけたの。
その時、ほほぉ。と思ったん。( ´∀`)
それから、自分はこれでずっとやってきた。悩んでる人がいたら、この手法を薦めてるの。
なんにでも使える。
自分が嫉妬深くで困る、と悩んでいる人には、嫉妬がなぜおきちゃうかの本を30冊読んだらいいと思うし、自分が気が弱い、という人には、その手の本を30冊読んだらと薦める。
わたし悩む前に、悩んでいることについての本を読む癖をつけたの。
悩むのは、その後にすればいい、と自分に言い聞かせて。
今日買ったのは、マーケティングの新しい本。
基本にたちかえって。
それから、ずっと読みたかったイギリスの作家のKazuo Ishiguro のNever Let Me Go
ニューヨークタイムスやワシントンポストで絶賛されている作家でずっと読みたかった。
最近英語鈍ってるから美しい文章に触れたくなった。
美しい文に沢山触れると顔にビタミン一杯のクリーム塗るよりも、美しくなれる気がするんだ。それは違うか。あはは。(´・∀・`)