五日市剛氏のHPの切り抜きですが、と友人が以下をワードにして送ってくれました。なんだかすごくいいなぁ、と思ったので、転載します。
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研究部門の課長となりました。大勢の部下がいましたが、その中に一人、気になる部下がいましてね。名前をAさんとしましょうか。
優柔不断で、あの人のやる仕事は絶対にうまくいかないと皆に思われていました。Aさん自身も全然自分に自信がなくて、だけど彼は、人間的にはとても良い人でね。僕は好きだったんですよ。ただ、誰もAさんをフォローする人がいなくてね。
ある日、Aさんに、ちょっとした質問と提案をしてみました。
「ねえ、Aさん、ご自分は運の良い人生を歩んできたと思います?」
「え?そうですね。どう考えても運が良いなんて思えませんね」
「そうか。ひとつお願いがあるんだけどね。毎朝ロッカールームで会うでしょ。そのとき、『ツイてる?』って聞くから、『ツイてます』って応えてくれないかな。帰りも同じように。」Aさんは、上司の課長のお願いだから「しょうがないな」という感じで、一応了解してくれました。
翌日の朝、「Aさん、おはよう。どう、ツイてる?」
「え? あっ、はい、はい、ツイてますよ。」と、少しイヤイヤながらという状態でした。夕方も声をかけるのですが、まあ、最初しばらくはこんな感じだったんですね。
でもね、毎日毎日やっていますとね、Aさんも慣れてきて、「はーい、ツイてますよー」と楽しく言えるようになったんですね。
さらに、その理由を付け加えるのです。「今朝、妻がつくってくれた朝ごはん、おいしかったなー」「今日、業者さん、頼みもしないのに、気の利いた物を持ってきてくれましてね」というような感じで、「ツイてる、ツイてる。どうしてかというと」と、ツイてたことの理由付けがだんだんできるようになってきました。
そうしたら、いろいろと彼の身の回りに起こる出来事がどんどん変わってきたのです。彼が僕のもとに来たのは四月なのですが、八月過ぎた頃、彼が開発担当していたものでびっくりするようなデータが出たのです。さらに、十月を過ぎましたら、なんと、世界ナンバーワンの素晴らしいデータが出てしまった。誰も到達したことのない品質のものができてしまったんです。
彼には優秀な部下が二人も付き、試作した製品もできました。その後のことは言うまでもなく、ますますうまくいきましてね。大口のユーザーからは「製品の評価をしたいからどんどん持ってきてくれ!」と言われ、海外に対しての輸出の検討も始まりました。世界中に供給すればシェア百%です。だって、他のメーカーはマネできませんからね。スゴイですよ、本当に。もちろん、特許は国内外に出願しました。
以前の彼は、いかに早く家に帰るか、そのことばかり考えていました。会社にいたくなかったんです。だけど、彼は自分の仕事に情熱を持つことができました。いくつかの目に見えない壁を乗り越えることができたんでしょうね。
では、いったい、何が彼をここまで変えたのでしょうか? もちろん、僕は彼に「ツイてる?」なんて、もう聞いていません。彼は、いつ、どこでも、「ツイてる、ツイてる、ツイてる、ツイてる……」がログセとなりました。「もー、うるさい!」って言いたくなるくらい自然と出てくるようです。
”出来事の肯定的解釈”
あらゆることは、どのようにも解釈できる。その解釈の方向が肯定的か否定的かということで、まず、「運の強さ」が決まると言える。
心の持ち方は大事です。でも、もっと大事なのは、”言葉の使い方”です。どんなことを口に出すかで、目の前の状況が変わってくるし、あなたの心も変わってきます。
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こんなにうまくいくのは偶然と思うか。
じゃ私も明日からついてるんだって言うようにしよう、と思うか。
そこらへんが人生の分かれ目なんじゃないかなーと思う。
私は元来脳みそがポジティブに出来ているらしいんだけど、最近すごくネガティブになってる気がする。(じゃなくて、なってるんだわぁー笑)
だから、こういう元気の素の話がすきなの。