2011年08月28日

人生をゆたかにしてくれた言葉

米国で住んでいた時に、人生をゆたかにしてくれた言葉にたくさん出会いました。

その中のひとつ。
今でも自分の生活に根付いている言葉があります。

ある日に、運転していたら偶然引っ越しセールがあり、見に行きました。
そこで、たまたま私の好きな柄の食器セット(10セット)がありました。

素敵だな、どうしようかなって思っていたところ
上品そうな老婦がきて

『この食器のセット、ひとつも欠けてないのよ
大事に大事にしてきて、サンクスギビングとクリスマスの時にしか使ってないし』
と説明してくれました。
写真

でも、高いかも、と私が値切ろうとすると(・◇・)ゞ

『この食器好き?』
と白髪の老婦は私の目を覗き込むようにして聞きました。
私がうなづくと

『ひとつだけ約束してくれたら、安くしてあげるわ』
『何をでしょう?』
『日常づかいで、使ってくれない?』

え? 私は彼女を見返しました。

『なんだかね、もったいないって思って。。。こんな大事にして。でも年取っちゃって、子どもが巣立ってね、今度引っ越しする家は小さいのでこんなセット置くスペースないし、そしたら、私なんで好きなもの毎日使って楽しまなかったんだろ、と思ってね。毎日楽しめばよかったって今は思うの。だからあなたが毎日楽しんでくれたら、嬉しいわ』

あれから、10年。もうかけたり、割れたり、シルバーの部分が色落ちしていたりしてるけど、普段に、無造作に使ったことでの愛着があります。

そしてそれから、私、たぶん自分の買い物の仕方が変わったのです。

毎日使うものが大事なんだ。
毎日に気を使って、本当に自分が、普段に、あぁ、ちょこっと幸せって思えるものを買おうって(意識する)ようになりました。

逆に使う機会が少ない例えば、贅沢な服やバック宝石は買わない。(もともとそんな感じだったけど、これがキッカケでもっとそうなった)

タオル、スプーン、塩、毎日つかうもの、こだわる。
だけど壊れたら、それでいい。こだわるけど執着しないで、するっと使う。

あのたった一度きり、偶然会った老婦に教えてもらった人生のゆたかに過ごすコツ。
感謝してます。

  

Posted by tentenwang at 22:31Comments(4)TrackBack(0)

2011年08月13日

被災地の中高校生への無償の学習支援

昨日、フローレンスの駒崎さんから『よーこさん、できましたっ!!』とメールがきました。

希望のゼミcap

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NPO法人フローレンスは、被災三県(福島、宮城、岩手)において震災のため経済的に困窮する中高生を対象に、無償の学習支援を行う。
以前よりフローレンスはひとり親等貧困世帯に、安価な病児保育を提供していた。そうした貧困対策を行っていた時に東日本大震災が発生。震災の影響で経済的打撃を受け進学をあきらめざるを得ない子ども達が、大量に発生することが予測され困窮家庭への支援を決定した。

プロジェクト原資は孫正義氏からの寄付と共に、全国に寄付を呼び掛けていく予定。
(株)ベネッセコーポレーションが「進研ゼミ」の無償提供をする。

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彼は教育の機会格差のことを以前から、どうすればよいか、まじめに考えていた。
だからこそ、その発想が人々の共感を呼び、どんどん形になっていったのだと思う。

今回実際に子どもたちが使えるような事業になった。

この事業内容をみて、私は

行政だったら、こんなに早く、支援が具体化できただろうか? 
企業が、このような利益がでない事業を単独で開始できただろうか?

なかなかむつかしいだろうなぁ、と思った。

例えば人々が歪んで直したい部分があるとする。
でも、政治が単体でできない部分、行政が単独で動けない部分 いち企業が自分たちだけでは、でできれない部分をNPOや社会起業家が補う
それが理想的な形である気がする。

今回のプロジェクトはそんな感じ。


行政も、政治も、企業も、NPOもお互い一番得意なことを、それぞれ助け合ってやるの、すごい素敵だと思う。

この事業、もちろん、山あり谷ありだと思うけれど、今勉強ができずにいる被災地の千人の子どもたちにこれから確実に届く。子供達の将来のきっかけになりうる事業。

岩手・宮城・福島に在住の東日本大震災によって被害を受けた中学生・高校生にどうぞ知らせてあげて下さい。
  
Posted by tentenwang at 21:22Comments(1)TrackBack(0)

2011年08月11日

私の今度出す新しい本のタイトルが決まらないっ!

実は、二見書房から私のつぶやき本がでます

twitterで、☆が100以上ついたものや多くRTされたものを主に書き足したものです。

そんなつぶやきに、今まで13冊以上の写真集を出していらっしゃる野寺治孝さんの写真とのコラボっていう全ページカラーの豪華版


ところが、昨日の編集会議で、まったーーーーくに題名が決まりませでした。
とにかくまっぷたつ!割れになってしまったのです!!!


そこで急遽、ターゲットの独身女性に聞いてみようという話になり。。。
その中でも、毎日新タイトルに触れている女子書店員さんの意見で、決めるのは?って話になりました。


ホント、急なので来てくれる人がいるのか不安なんですが、なにせ時間もないので
タイトル決定会議参加者募集したいと思います

◆応募資格  女子書店員さん(アルバイト可能)
8月16日火曜日の夜 7時半ー渋谷のよーこさんの家に来れる方

特典
*軽いお食事と飲み物出します (私が作るものは、インターナショナルなのでたぶん珍しい)

*出版前の本全部読めます。ゲラ、サイン入りで差し上げます
*私に、これありえなくない?とか、いろいろ、つっこめます。。。
*意見が採用されて実際に題名になる可能性大です。

興味のある方は、meeting.futami(アットマーク)gmail.com にメールして下さい!

  
Posted by tentenwang at 17:38Comments(1)TrackBack(0)

2011年08月06日

奇跡の養子

娘がサマースクールで聞いてきた話を一生懸命話してて、
何度も『本当の話!』と繰り返していうんだけど、どうしても信じられなかったことがあります。


津波で、親をなくしたカバの子どもが、亀と仲良くなるの。でも、ね、ママ、亀はほ乳類じゃないでしょ? どうして、カバのママになってあげたのか亀の気持ちがわかんない。


小学1年生の娘の可愛い声に、ちょー可愛い絵本の話だなぁと思ったのです。
何度も、本当にあった話というのに、無視してね。

そしてそれをtwitterでつぶやいたら、ケンブリッジ在住のOtterXさんが、

あ、その記事みたことあるって教えてくれました。

Tsunami-orphaned hippo adopted by 100-year old tortoise 津波でお母さんを亡くした孤児のカバの赤ちゃんを100歳の亀が面倒みているそうです。。


カバ



They swim, eat and sleep together
泳ぐのも、食べるのも寝るのも一緒なんだそうです。

カバと亀





なんかわかんないんだけど、ものすごくベーシックな愛があふれていて衝撃でした。
人間が忘れがちな愛。

娘からこの話を聞いたときに、はじめっから、絵本だと信じなかった自分の頭の固さも。。。反省。

なんだか何度も何度もこのニュースを読み返してしまいます。




  
Posted by tentenwang at 16:33Comments(5)TrackBack(0)