2012年09月13日

国際結婚についての私の考え

コメントで質問がきました。
私の意見が参考になるかどうか、わかりませんが
Twitterでも質問がきて、そうとう悩まれているようなので。。。私なりに真剣に答えてみたいと思います。
内容はこんな感じ。


『私は中国人との結婚を控えていますが、最近の政治問題がある度に嫌な気持ちになり真剣にやめようか迷っています。彼は日本が長く非常に紳士的で優しいので問題ないのですが、私が中国に抵抗があるので、騒動が起きる度に精神不安になります。こんな事聞いてすみません』



せつないですね。好きなんですね。


でも、たぶん。。。

この結婚はやめた方がいいんじゃないかと思いました


ごめんね。きつくて。
で、理由はね、騒動が起きるたびに、精神不安定になる奥さんをもつ旦那さんがかわいそうだからです。



これは、中国、って問題じゃないと思います。


女が結婚する時の覚悟の問題。

結婚するって、相手だけじゃなく相手の付随するいろんなことを全て引き受けるってことなんじゃないかって私は思うんですよ。



自分が全く関係ないのに、まわりで思いもよらぬことがおきるのが人生なんじゃないかって思うのです。

例えば、彼の兄弟が突然犯罪をおかしてしまう。とか
変わった親戚が大騒ぎして、近所迷惑になっちゃうとか。


その度に(責任のない)相手を責めるとか、「わたし辛い」とか言って泣く女の人って、正直、本人は自覚ないと思うけど、まわりの人たちまで巻き込んで不幸をつくる元じゃないかな。

そんな女の人の面倒を一生みることになる、男の人は可哀想です。

そしてそういう弱い女性が母親だと子供ができても、将来歪んじゃう可能性だってあるよね?
だって、あなたが彼のバックグランドを今受け入れられないなら自分の父親の一部をネガティブに思うあなたの気持ちを、その子は生まれた時から背おわないといけないわけでしょう?
重すぎる。。。


結婚する、というのは、みんな同じように大変なんです。
国際結婚じゃなくても。

嵐もあるし、底には泥とかゴミとか色んなものが沈んでいるかもしれないけれど
でも、海のように透き通るような気持ちで、相手と相手のまわりのものも含めて全部受け入れてやるっ、ってくらいの覚悟
そのくらいの覚悟ができるくらい好きじゃないと、やはり結婚しちゃいけないんじゃないかと思うのです。


私は旦那と意見が食い違ったら、とりあえず一生懸命、相手の言い分を聞く努力をします。
その思い込みはどこからきているのか? 文化なのか? 個人的なことなのか?
でも、そこで,コツは、私、決して自分が正しいと思いこまないことにしてるんです。
私はオープンマインドなのだ〜〜。v( ̄∇ ̄)vと心でつぶやきながら話するの。苦笑

同時に努力もします。歴史の本も読むし日本のマスコミ以外の記事を読んだりもします。

あなたは、米国の新聞の日中問題の記事を読んだことがありますか?
どういう大衆の心理状態でお互いの国が動いているかについての本を読んで、考えてみたことありますか?

色々本を読みあさるのって、日本のマスコミや世論と全然違う視点が見えてきて面白いですよ。


どちらが、間違ってるとかあっているとか言う以前に、私は、日中間で問題が起きると、視野が、ぐわ〜〜んと広がってすごく楽しいです。他の人の反応も面白い。

へぇ、と思えることが沢山で、それは、もし私が中国人の旦那と結婚しなかったら、絶対に考えなかったことなので、逆に国際結婚して、問題があることで知的刺激をうけさせてもらってると思っています。



また、同時に、私は覚悟を決めているわけですから、最初から喧嘩別れするつもりが毛頭ないわけです。
落としどころは「別れ」ではないなら「なんとかわかり合おう」とポジティブに考えようとするわけです。

何事もポジティブに解決しようと思う奥さんと、ただまわりの状況に流されたり、マスコミや世論に同調してネガティブになる奥さんとどちらと結婚するかによって、相手の男の人の精神状態も変わってきてしまうと思うんですよね。

どんな素晴らしい男の人でも覚悟のない奥さんを選んでしまった場合、その男の人が、年を重ねる中で、男として大成する妨げになります。

女だって外のことに、自分の大事な人生を振り回されるなんてちっとも楽しくない。



私は、結婚相手でなくても、友人も、仕事仲間も守ると決めています。どんなに世間に嫌われていても、馬鹿にされた記事を書かれようと、私の友情は変わらない。
誰になんといわれようと,自分が一度一緒にやろうと決めた相手は守る。
母親が子供を守るように。
辛くても、大切なものは自分で守らないと。


だから、もしも世間全部が旦那を非難することがあろうとも私は死ぬまで彼のそばにいます。
石を投げられても、さげずまれても、私が守る。
それは日本人同士の結婚でも、結婚する時に必要な覚悟なんだと思うのです。
私は旦那が私を捨てても、彼を遠くで守り続ける。
だってそれは私が自分で愛する、と決めたことで、条件で変わることでもないのよ。


長く書いちゃったけど、言いたかったことは、あなたにも婚約者にも、自分でどうするか決める、というシンプルな能力があり、それをどう使うかは、自分次第だと思うのです。

愛する、ということは、単にドキドキするとか、好き!というだけでなく自分の意志や覚悟じゃないかと思います。
それが、自分の中で腹落ちすれば、きっとずっとずっと幸せになれると思うのです。











覚悟とか腹落ちとか。。私、武士みたい?笑  

Posted by tentenwang at 10:23Comments(30)TrackBack(0)

2012年09月10日

どうしても読めなかった2冊

どうしても、なかなか読めなかった本を紹介します。
ファインダー越しの3.11
ファインダー越しの3.11
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ずっと前から、本棚にあって、でもどうしても手にとることができませんでした。

南三陸町からの手紙 3.11を体験した22人が自ら綴った言葉
南三陸町からの手紙 3.11を体験した22人が自ら綴った言葉
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何ヶ月もそばにあって、それなのに、どうしても読めませんでした。
特に、ファインダー越しの3.11は、佐藤さんのお母様を探されるツィートをRTしたことも覚えています。一緒に彼のお母様を探していたような気がしていました。

やっと読んで、でも、やはりうまく感想が書けません。

たぶん私は、こういうことが「他人事」に思えない性分だから、311を全く整理できていないのだと思います。まだ精神的にひきずっているどころか、どこかで無理矢理に記憶を封鎖しようとしたり、被災しなかった自分に罪悪感を感じたり。

そして、私は正直に言うと、まだ怒っているんです。
それは、自然への理不尽さかもしれないし、人災に対することなのかもしれない。

無我夢中で自分がやれることをやったつもりなんですが、そのちっぽけなボランティアが、本当にちっぽけすぎて情けなくて今でも涙がこみあげてくる時があります。

それでも、途方もない気の重さと戦う時に、もう一度読まなくては、と思いました。
人間の弱さと強さを同時に経験できる壮絶な本です。  
Posted by tentenwang at 21:16Comments(2)TrackBack(0)