2017年07月13日

お母ちゃんとの約束

感想を書きたいとずっと思いながら、うまく気持ちが書けなかった本について。
実際に望月郁江さん自身起こったことを、娘の望月泉さんが文章にしたもの。
本当におこったこと。
たった70年前と思うと愕然とする。

戦争が終わり、母や妹を亡くし、当時10歳だった少女が、6歳の弟とふたりだけで、満州から日本に帰る壮絶な話。

でも、戦争前の写真をみると、みんなおしゃれして楽しそうです。まさか後に、悲惨な戦争がはじまるとはとても思えない。

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どの国にしても、報道によって、世論っていくらでも相手の国のイメージを変えられます。
全ては、本当のことかもしれない。

でも、その悪いところだけをたくさん集めると(意図的でも意図的でなくても)イメージは悪くなる。
こんな悪いことをした。信じられない。悪い奴らだ。そんなことできるなんて頭がおかしい。そういう刷り込みがされ、大衆が怒る。
そこに、権力を持つ政治家が、相手の国に憤り、勃発的な何かがおこり、戦争になる。

歴史は、いつもだいたいいつも同じ繰り返し。


でも決断する権力者は、大概前線にはいかない。
死んだり、傷つけられたり、戦わされるのは、何も決断もしていないたまたまそこに住む一般の人たち。子どもたち。
どの国にいても同じ。

たまたまその国に生まれただけで、権力者がどんなにひどくても、なんの罪のない子どもまでも殺しても死んでも、
「しかたがない」そう皆がうつむいて、言ってしまうのが戦争だと思う。

だから、私たちは、大衆の一人として、そういう刷り込みにのって、(感情を暴走させる)ことに、敏感でいなくてはいけないと思う。

敏感な人が増えれば、それが力になる。必ず。





お母ちゃんとの約束 いっちゃんとキヨシちゃんが歩いた、満州五五〇キロ [ 望月泉 ]
お母ちゃんとの約束 いっちゃんとキヨシちゃんが歩いた、満州五五〇キロ [ 望月泉 ]


  

Posted by tentenwang at 07:53Comments(2)

2017年07月08日

愛は保証できるのか

七夕だったので、保証とか安定についてぼんやりと考えてました。

巷のニュースで騒がれてることで引っかかった言葉。
「幸せにしてくれると約束してくれたのに」

それ聞いて、そもそも「幸せ」とか「愛」って、そもそも約束というか保証できないよ。って思った。

仕事でも、そう。大企業に入ったって、いつリストラされるかわからない。
生きていく上で保証って、実は何にもないんだと思う。

みんなそれに気がついていて、だから、不安になって、その不安をかき消すために、つい一生懸命に(愛した人を束縛)したり、必要とされていない場所にしがみついたりする。

でも、まわりを見渡すと、嫉妬や愛から、相手を束縛するを選んだカップルは10年ぐらい経ってみれば、諦めやこんなもんかって感じでなんだか幸せそうになってない。

仕事だってそうだ。そこで必要とされなてないのに、安定を選んだ人の目はうつろだ。

保証や安定って、なんなんだろう。

私は、よく「安定してる結婚してていいなぁ」とか、「自由に行動されてるのは、お互い裏切らないと信用しあっているのですね」「凄いキャリアがあっていいなぁ」と言われる。

そう言われると思わず苦笑してしまう。

「別に安定してないよ。明日はどうなるかわかんないし」

そう言うと、皆意味がわからないって顔をする。

そんな時、私は逆に驚いてしまう。


私の仕事はフリーランスで、自分のできることぐらいはいつでも代替えがきく。流行り廃りもあるので時流が変われば簡単に仕事はゼロになる。
だから安定なんてとこから一番遠い。

「結婚」も、結婚届で、愛が安定するなら
「信用してる」という言葉で相手の気持ちや行動を縛るなら
それこそ「制約」や「束縛」であって愛じゃない気がする。

もちろん約束や誓いの言葉が悪いとは思わないし
甘い言葉は甘美で素敵だし誓いは美しいって思う。
でもそれは、その日のその瞬間の気持ちなんだと思う。


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明日の保証はどこにもないし
生きてたらいろんなことが起きる。

結婚していてもどんなに優しい人でも、愛した人から愛されなくなる可能性や、仕事がなくなることや、子育ての問題、お金の問題、介護、もちろん災害も。


安定や保証がないとわかっているからこそ、今日この時間を大切にする。仕事も恋愛も。

そして、誰であろうと一緒に過ごす相手が(今の瞬間)最高に心地よいと思えれば、あ、幸せだなとその都度思う。



永遠や保証がないからこそ、不安定だからこそ、見えるものだってある。


愛も幸せも心の安定も一方的にもらうものじゃなくて、自分も参加してつくってるから。






  
Posted by tentenwang at 21:29Comments(2)