『そうそう、あなたたちが作ったソファのカバーできてたから、4月11日に日本に行く人がいるから、その人に預けたから。(´▽`)』
『ソファのカバーといっても荷物になるから、今度北京に帰った時に自分達で持って帰りますよー』

『いいの、いいの、もう頼んだから』
わたし。ううううう。と思う。
もう中国人との結婚も長いので慣れているけど。
中国人本土の人たちは、一般に海外にお金を払って物を郵送するという観念は薄いらしく。かなりの部分、海外出張する友人による手渡しとなる。
だから、外国を飛び回っている私たちが中国に帰る時には、中国人の友人達からその家族への贈り物の山を運ばなくてはいけなかったりする。
その他人から他人への贈り物が自分のスーツケース一杯になって、日本人の私はキレそうになった経験もある。
どーして私があんまり知らない友人の親戚への贈り物で自分の荷物で自分のスーツケース一杯にして重い荷物を運ばないといかんの!!
中国人って、ほんと遠慮しないよなー。とか。
でも、箱をひとつ海外へ送れば1万円くらいはすぐにかかる。とても貧しい国であった中国にそんなに贈り物を届けることもできなかったのよね。でも遠く離れた家族に何か届けたい。だから飛行機に乗って帰ることのできる友人に頼む、という構図は普通に出来上がっていったのだと思う。
中国人は、そういうのって、昔から、たすけあってきたから、華僑とかあるし、支えあって海外でコミュニティが形成されていくのよね。
そんなモノを運ぶか運ばないかくらいでキレるガイジンの奥さんがいるのも旦那にとって可哀想なので、ある時から観念して荷物運びを受け入れることにした。
今では何か持っていこうか?と聞いてしまうほど中国人化した私。
それでも自分がしてもらうのはやっぱり気が引ける。
私は義理の母に聞いた。
『それ、いつ届くんでしょうか?』
『11日よ。温家宝首相の来日同行する人にあずけたから』
『..........』
そんな国家の大事な飛行機に乗せちゃいかんだろーが。いくらなんでも。
ただのソファカバーだし。
フツー日本人だったら頼まないと思う。
わたし総理の海外外交に随行する人に荷物渡せないもん。(笑)