2007年08月30日

罪−- 北京から帰って。

仕事の為、娘と旦那を北京に残し自分ひとり東京に戻る。。。

娘のことも気がかりなのだけれど、北京で昔の幼稚園に少しの間通えるのが楽しくてしかたがないようだ。

もうひとつ気がかりなのは、北京で道に寝て物乞いをしていた5歳くらいの男の子のこと。

私は約束の時間があり、え、こんなところで、と思いながらもその寝ている子の横をすっと通り過ぎて目的地に走った。

そして私と同じように何千人の人たちがその子の横を、まるで何も見えていないかのように通り過ぎていく。

親が犯罪組織にだまされて引き取られたか、売られたか、事情はわからない。
それでもその子に罪はないのに。

おなかがすいて横たわっていたのか、病気なのか。もしかしたら、それは、ただの演技かもしれない。もし演技だとしても5歳の子が覚える必要のないことだと思う。

私は母になり、突然他人の子どもへにも愛が芽生えた。
それまで子供なんかたいしてすきでもなかったのに、そういう自分に呆れる。

どんな子供がでも、辛い思いをしている子の傍を無視して通り過ぎるのは犯罪に近くないか、と自問している。

もちろん、その子にお金をあげることではなにも解決しない。

何かしなくちゃいけない。一人だけではなく路上に置かれたすべての子供たちを助けないと。。。


政府やマスコミを動かすような何か。マーケ戦略を得意とする自分なら何か考え付くのではないかと。。


北京から帰ってからそのことを毎日考えている。

3歳の娘に電話して彼女の明るい声を聞くたびに路上の上で寝ていた男の子を思い出す。


あの時、どんなに急いでいたとしても、私はひざを下ろして熱はないか?大丈夫か?おなかはすいていないか?
たったそれだけ聞くことだってできたはず。

なのに私は何もせず通り過ぎた。


子どもは誰かが助けてあげないと生きていけない。
自分のとった行動。

無関心。

それは重い罪だと思う。








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この記事へのコメント
自分を責めるのではなく、子供達を救済する方法に目を。明るく、楽しい仕掛け期待しております。
Posted by HIDARIUMA at 2007年08月30日 08:18
8月にNHKで放送された
「さだまさし」の深夜にやっていた番組でも、さださんが
「平和の反対はなんだ、というと
それは戦争じゃなくて無関心だ」と言っていました。

でも、道端の物乞い少年には本当に切なくなります・・・
暴力団がついているから、少年にお金をあげても
彼らが持っていってしまう、とか聞くし・・
Posted by koma at 2007年08月30日 10:26
反省することはいいことだと思います。
そこから次ぎのステップ、今回なら実際解決に向けてどうするかにつながると思うからです。

よーこさんは今ではかなり成功した、お金持ちの部類に入る方だと思うので本当にこれからはこういった弱者への社会的貢献にも活躍してくださるとよりすばらしいと思います。

これまでにも環境問題やら貧困難民層に関心のあるようなスレを拝見しましたが、その思いはすぐに消え去り、いつも自己の利益(もちろんそれにつながる企業等への利益もありますが)と自分のビジネス関心事にほとんどの時間を割かれているような印象を持ちます。 そしてビジネス手腕だけでなくその人徳のおかげでいかに多くの有名人や才能溢れる人、すばらしい人と知り合いかもよくわかります。(つづく)

Posted by Eriko at 2007年08月30日 10:37
(つづき)

ここまで来るには大変な努力が必要だったと尊敬しますが
誰もがそこまでたどり着けるものではないところまで来た今、ぜひ今回も「ちょっと気になったので書いてみた」だけでなく、儲けがなくても自分の財産を少々使うことになってもそれが全く世の中に知られることでなくっても、今のあなただから出来る儲けにはならない何かに行動を起こされることを期待しています。
Posted by ER at 2007年08月30日 10:38
読んだら涙が出てしまいました。

昔タイに行ったとき、歩道橋で生活していた子供たちがいて衝撃を受けました。
それを帰りの飛行機で隣に座った人に言ったら、私の使命はそのことを人に伝えることだと言われました。
できるだけ多くの人が、そういう子供がいることを知るべきなのだと。

無関心は重い罪。
年をとり、仕事を頑張って充実させているうちにその気持ちを忘れてしまっていたようです。
Posted by きよ at 2007年08月30日 22:44
よーこさま、お久しぶりです。

久しぶりにコメントしたくなりました。

こういう現実はその瞬間に限らず、
多くの場所で起きている事だと思います。
無関心が罪であると感じた瞬間から、
何かがはじまるのではないかと感じます。

まず、母親として、そういう子供たちもいるのだと、
子どもに伝える事からはじめたいと思います。
Posted by bigtreemam at 2007年08月31日 10:41
「優しさの反対は、無関心である」 これはマザー・テレサの言葉でもありますよね。

YOKOさんならきっと大きな変化を起こせるはず^^YOKOさんならではの影響力の大きな行動が出来ると思います。

僕はまだ、自分自身がしっかりしなきゃいけない立場なので、大きなこと言える立場ではないですが。。。
僕も人に役立つ人間になりたいなと思っています。^^


僕がずっとやってきた事は、日本に来てる留学生の世話(遊び相手?)、日本語を教える位ですからね・・・
もうちょい役立つ事を考えないとなー。
Posted by じょんつんがん。 at 2007年08月31日 22:23
HIDARIUMAさん
真剣に考えています。メディアとかつかって、ね。

KOMAさん
無関心って本当に怖いと思うんです。罪の意識もないし。。
でも日常は忙しくてつい考えたくなくなるのが普通だと思うの。むつかしいですね。

Erikoさん
環境問題やら貧困難民層に関心のあるようなスレを拝見しましたが、その思いはすぐに消え去り。。。というのはキツイですねー。あはは笑
あんまり消え去ってはないんですけどね。コツコツ。形になるものがいくつかあるので、形になったら報告しますね。
Posted by よーこ at 2007年09月06日 01:18
きよさん

私もいつも何かをしたいと思いながらたいしたこともできず。。。です。でもその子たちを思い出す気持ちが大事なんだろうと思うんです。

bigtreemamさん
ご無沙汰です。わたしも子供に伝えたいと思います。
いまはまだわかってないみたいですが、でも食べ物を食べたくても食べられない子供がいる、そんなことを少しづつですが伝えています。


じょんつんがんさん
教えるとか、ってそれだけでも十分役立つことをされていると思います!!!
優しさの反対は、無関心である。 マザー・テレサの言葉知りませんでした。本当にそう思います。
Posted by よーこ at 2007年09月06日 10:22