四日市近鉄デパートの新装開店にあわせて、新しい店をOPENさせるため。
今回のは、数ヶ月前に渋谷の山の手線のホームに開けた渋谷店のグレードアップバージョンという感じかな。

しかし、いつも思うのだけれど。。。。
私は工事して新しく店をあける前のあわただしい空気が好き。レストランでも、デパートでも。独特の緊張とカオスが漂っている。

今まで設計図だったものが、形になっていく。
プロの私はもちろん頭の中でどんなになるかもうわかっているのだけれど、スタッフはいつも興奮して喜ぶ。
その瞬間を見るのもうれしい。一緒に仕事をしてきた人達が嬉しそうなのを見るとやっていて良かった、と思う。
工事の途中、パートさんや建築施工会社の人にコーヒーやお菓子を買出しに行く。私この会社の社長でもないし、今回の開店のプロジェクトマネージャとかでもない。だからそんな心配をする必要は全然ない立場なのだ。
だけど工事や開店の準備に飲み物や食べ物の差し入れがないのはありえん。

で、でも17人分のコーヒーとお菓子が、重すぎて階段が上れない。。。笑(T_T)
これ、亡くなった母が小さい頃から私に躾けた癖だ。現場で働いている人には必ず差し入れをするのよ、と。見返りも何もない。ただ、そうすることが正しい、と言うだけの躾。笑。
重い差し入れを運びながら、三つ子の魂だなぁ、と苦笑してしまう。
今回は喫茶店もついているので、奥のスペースはカントリー調のステンシル画をお願いした。写真はステンシルラボさん。丁寧な仕事をしてくれる。

実は最後には私もお手伝いで久しぶりに筆で描いた。開店まで時間がないので。笑
多くのライバル店の人達が来て褒めてくれた。この階で一番めだってるんじゃないですか?とか。かわいいですねー。とか。
建築雑誌が取材に来てもおかしくない出来だ、とも。
でも私はもう少し、こうした方が良かったのにな、という不満も実はある。ま、これも悪い癖で建築デザインをする時はいつもそう。私は100パーセント満足できないのね。自分に課す次の課題が増える。
四日市近くの方はぜひ見て批評してね!