Boyz II Men,ボーイズ ツー メン @日本武道館
ど真ん中の席でした。申し訳ない。。ぐらい最高の席でした。
今回のライブは、昨年発売されたニュー・アルバム『Motown: A Journey Through Hitsville USA』を中心にした構成でした。

スティーヴィー・ワンダーやマーヴィン・ゲイ、テンプテーションズの曲、聞きながら感慨深い思いで一杯になりました。
実は、モータウンは、私がNYの建築事務所で働いていた時のクライアント。
当時、私はユニバーサル スタジオのモータウンカフェというレストランのコンセプトデザイナーを任されたのでした。
当時黒人音楽に全然興味ない私は、モータウンの知識はゼロ

担当になる前までは、モータウンは、アメリカのデトロイト市に設立されたソウル音楽やブラックミュージックを中心としたレコードレーベルなんていう基本的なことさえ、知らなかったのです。
それこそ、


それを日本人の女性のデザイナーに任せる、NYの事務所の社長も相当大胆だけど。
( -д-)ノ
今だから、笑えるけど。。。当時は真っ青。
事務所仲間も半分やっかみで、からかうわけ。。

でも、まぁ、そのレコードレーベルの中で、当時私が知ってたのは、マイケルジャクソンくらいだったし。。からかわれてもしかたないレベルだったの。
そこから私はモータウンの歴史を調べまくったわけ。
レコード会社側のミーティングは、全員黒人のエグゼクティブだし。
英語のなまりから、ジョークも違う。
最初は、こんな日本人のわけわかんない子、担当でいいわけ?って雰囲気だった。
でも、プロのデザイナーとして試される最初のへんの仕事だったから、泣いてすむことじゃないし。
だから、本気で勉強した。CDも聴いたけど、本も沢山読んだ。
少したって気がついたんだけど、他のアメリカ人のデザイナーとか建築家は全然モータウンの歴史とか読んでないのね。歌を聴いたことがあるだけ。
いつのまにか事務所のどのアメリカ人よりも私の方がモータウンに関して詳しくなってた。
そして自然に顧客の私への信頼感も上がっていったの。
日本語なまりの英語とか、米国で育っていないという経験のなさ、とか、そんな負のもの一杯の中で、自分で顧客の信頼を勝ち取ったという経験は、すごく私を強くしたって思う。
今回のBoyz II Menは、偶然、そんな私の過去を全然知らない主催者社長から招かれたのですが、懐かしくて涙でそうでした。
私はコンサート中、久しぶりに聞いた懐かしい曲で一気に過去に帰ってしまいました。思い出が頭の中で巡って、ぐるぐるぐる。笑
楽屋でBoyz II Menのメンバーに会った時も、私は完全に頭が10年前のことで一杯でその場にいなかった感じ。笑
あーぁ。年とったなぁ。w