2008年06月29日

記憶の層

今日は旦那のイギリス人の友人宅でアフタヌーンティ。
外は雨。

私は、雨が降ると落ち込む癖があるのね。

母が亡くなった日が雨だったから。

母が癌で闘病生活を続けていた時、私はメインで看病していたの。。。

その日、朝から雨が降っていて、うっとおしいので。。私は病院を出て、スーパーで買い物して家に帰ってお風呂にはいってたの。
そしたら電話がかかって来て、母が危篤という知らせ。


病院行ったら、母の意識は、もうありませんでした。

どうして、危篤になるほど弱っていたのに、わたし買い物行って、のん気に、お風呂になんか入ってたんだろうか。って。


−−−−馬鹿みたいに口をあけたまま泣きました。

毎日看病してたのに、亡くなる日さえ気がつかなかったなんて。母の気持ちよりも自分のことばかり考えていた。もっともっともっとやさしくしてあげれば良かった。そんな罪悪感の感情が雨とともに戻ってくるのです。



今日は、手作りのパウンドケーキ、やパンを頂きながら、初めて会うイギリスの領事館の人達なんかと楽しく会話をしていました。。でも急にその時に記憶がふいに戻ってきたのです。

たぶん同じような雨の降りかただったからかもしれません。


みんな人は、いろんな記憶を一枚一枚重ねて生きているんだと思うんです。

中には良いことだけでなく、許せないような記憶や消したい記憶や苦しい記憶。恥ずかしい記憶。

でも、どんなに辛い記憶でも、じっとひざを抱えるようにしていること。

そうすると、その記憶は、時間が包んでくれて、層になって、それが自分の大事な一部になっていくんだ。

そんなことを思いました。

今日、パーティで楽しそうに話している人達も、人種も国も違うけれど、同じように悲しかったり辛かった層を持っているんだろうな、とも。

It's still raining  まだ降ってるね。窓辺で雨を見ている私は声をかけられて、
そうね。って、言って我に返って。。。でも雨を見続けながら、やっぱりちょっとだけ、涙がでそうになりました。

生きてた時は、いっつも怒られてばかりで小うるさい母だったんですけどねー。苦笑

この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
私も大雨の日に妹を亡くしたので、雨の日は辛いなあ。
その日は仕事帰りにスポーツジム行って
少し遅くのん気に帰ってきたら、既に親族がわが家に
揃っていて・・・(当時は携帯は持ってなかった)

今年3月には同じ年のいとこを肺がんで亡くしました。
小4と小1の子供のママです。
彼女の場合は主な原因はストレスです。
気が付いた時には末期でした。

またひとつ悲しみを背負ってしまいました。

よーこさんもくれぐれも癌には気をつけて。
失礼を承知で、でも一ファンとして言わせて下さい!

体を酷使しないで!ストレスをためないで!!
がん細胞は健康な人にも毎日生まれているが、その人の
免疫力で毎日やっつけているらしいです。
ところが、ムリをして免疫力が落ちると、毎日やっつけら
れなくなって・・・。遺伝がある方は確率も上がります。
世の有能なビジネスウーマンはムリをしがちですからネ。
Posted by つんつん at 2008年06月30日 00:53
雨降って、地形○。
Posted by HIDARIUMA at 2008年06月30日 01:29
私は13歳の時に母を癌で亡くしました。
当時はただひたすら頑張らなくっちゃ。あの子にはお母さんがいないから。。。って言われないようにちゃんとしなくっちゃ。と思ってました。悲しんでる暇なかった。母のいない人生の方がうーんと長い今になって母が居てくれたらなぁ。。。って思って一人メソメソすること多くって。今日のよーこさんのブログ読んで涙がでちゃいました。
Posted by Tabasa at 2008年06月30日 23:00
つんつんさん

つんつんさんも辛い思いを沢山かかえて生きているのね。コメント本当にありがと。しみじみ皮膚が痛くなるほどありがたく涙がでそうでした。

HIDARIUMAさん
ほんとうにそう思うわ。

Tabasaさん
すごくがんばったんだね。本当にすごくがんばったんだね。Tabasaさんと一緒に泣きたいです。
Posted by よーこ at 2008年07月08日 22:53