皆さんの心のこもった寄付をどう使うか。それが私の腕の見せどころ、だと思っていました。
私はお金というのは、使い方、で人格がわかると思うの。
お金にも心を込めれば、灯りがともる
私はあんまり大きな団体を信じていない。例えば、国とか。w
国連とか。大型NPOとか。。苦笑
どうしても、その中でポリテックス(政治的)な動きがでてきて実際の大事なところに、大事なものが、心が届かない(ことが多い)んじゃないかなぁ、と。
というわけで、とにかく、そんなことだけは困る、と思ってました。
中国の友人たちは、赤十字とか、香港の芸能人がやってるボランティア団体がいいんじゃないか?とかいろいろ教えてくれるのだけど。
どれもこれも、ふ〜〜〜む。ちゃんと確実に届くんかいな。
と疑う私がいるのでした。
そんな時、友人のフリーランスライターの田中奈美さんが小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞し東京に帰国。彼女に相談したところ、ちょうど四川に行くというわけで、とにかく本当に困っている孤児院を探してくれないか、とお願いしました。
そこで彼女が見つけてくれたのが、アバ州児童福利院。
場所は、四川省アバ・チベット族チャン族自治州茂県です。
この町自体は、地震被害はそれほど大きくないそうですが、道の途中に、震源に最も近い町の1つで人口の8割が亡くなったという映秀鎮があり、ここから先の道が大規模ながけ崩れで埋もれ、9月にようやく細い道が復旧したばかりという状況。
奈美さんからのコメント
中国の孤児院はローカル政府が設立する国営が基本で、私営は存在しません。同院もアバ州のローカル政府に所属する孤児院です。このため、一般農民の多くが地震から半年たったいまでもテント暮らしをしている状況に比べると、こじんまりしたプレハブが建設された同院は、若干、恵まれているかな、というのが、第一印象でした。子供たちには1ヶ月330−450元(1元=15円)の費用が支給されているそうで、基本生活がひどく困窮しているという状況ではありません。
ただ、政府のケアは非常におおざっぱなため、トイレは穴を掘って、まわりに板を張っただけの相当、簡素なものですし、1つしかないシャワーやテレビを30人の子供たちが共有しているような状況です。
さて、ここからのリクエストが日本円で約30万円分だったのです。
だから皆の目標が30万円だった。
子供用書籍500冊
常備医療品
教材 34名
テレビ1台
DVD 1台
スピーカー
パソコン&パソコンデスク 1セット
文化スポーツ娯楽用品(将棋、ボール等)
パソコンとテレビ。。きっと30人が集まって見るんだろうなぁ。
あと、個人的に物凄くこだわったのが、本 500冊・・・
本を読むことによってどんなに癒されるか、世界が広がるか、本を読むことで得られる知識はその子から誰もとっていけない。
また、この孤児院は、漢民族ではなく、チベット族とチャン族という少数民族の孤児院です。少数民族が中国で生きていくのはいろいろと大変です。その上に親を亡くしてしまった子ども達。
この子供たちに目に見えるダイレクトな寄付をすることができるのです。
それも皆さんの努力と善意で、孤児院が希望するリクエストすべてを納品することができそうなのです。
奈美さんが、次回四川に行かれる時に、きちんと寄付されたかどうかレシートの確認と写真をとって下さるそうです。
奈美さんも全くのボランティアで、普通外国人が入って行けないような辺境なところにまで行って下さったこと、彼女でなければできなかったでしょう。またその交渉力、判断力でこの寄付の筋道を適切にたててくれたこと本当に感謝してやみません。
今後、寄付後の写真もアップしていければと思います。
皆さん、これで一段落。本当にお疲れ様でした。