2009年08月15日

差別と日本人

お盆で田舎に帰っています。
ちょうど読んでいた本がきっかけでふと想いだしたことがあります。
亡くなった母との会話。

ちょうど私が中学生だった頃かなぁ。
同和教育というのがあって、部落差別の話がされました。
私はそういうこと全然知らなかったので、びっくりおののいて家に帰ったのです。

それで母と差別についての話をした。

そしたら、母が
『それでもあなたが部落の人と結婚すると言ったら躊躇する』
というようなことを言ったのです。

当時、思春期である私はものすごく怒った。
怒ったというよりも母の言葉を嫌悪したのかな。
あんなにいい母が差別をする人だったことがショックだった。


それが原因で喧嘩になったんだと思うんだけど。。。
あんまり詳しいことは覚えていません。


夏の夕方で外にいたことは覚えている。
ぼんやりとした蒸し暑い空気の中で、母がぽつんと最後にこう言ったのね。

『私は超えられないけど、あなたが超えたらいい。子供が乗り越えていかないと、世代が変わる意味がないもの』

亡くなった母との会話が急に思い出された本はこれ↓

この本の中の野中さんが非常にいいですね。
最後の方は本気で泣けた。

星3つというのは色々言いたいことがある人が多いということでしょう。それでも20万部売れているのだからかなりの人にインパクトを与えたということは確かですね。

差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)
著者:辛 淑玉
販売元:角川グループパブリッシング
発売日:2009-06-10
おすすめ度:3.0
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私は娘が部落関係の人を結婚相手に選んでも構わない。娘は好きになった人が部落出身であっても気にもしないだろう。

きっと母は私を誇りに思ってくれていると思う。
私に世代が変わって、そのひとつだけはちゃんと超えられた。

そして娘は私がもっている欠点をたぶんするり、と超えていくんだと思う。




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この記事へのコメント
私もこの本、先週読んだばかりです。
子供時代、とくに縁のない地域にいたのか、同和教育って、ほとんど記憶がないんです。実体験として何も知らず、やはり中学生のころ、小説を通じて知り、戸惑ったことを覚えています。

この問題を考えるには、少し前の本ですが、小説の形をとってはいるけれど、限りなくノンフィクションに近い、栗原美和子さんの『太郎が恋をする頃までには』も、おすすめです。
Posted by kyoka at 2009年08月15日 22:39
私も全く部落だとか在日の方たちだとか、そういうのを知らず育ってきて、大人になってアメリカで暮らしていた時に韓国の在日の友達が何人かできたんです。
彼らから日本での在日の方に対する差別だとか、日本人に対する憎しみが無い事はないという話などを聞いて愕然としました。
その瞬間、思わず彼らに「日本人として申し訳ない」と言っていました。そう言わずにはいられませんでした。
本当に仲の良い友達なのですが、何にも知らずにいた自分が恥ずかしかったし、彼らの立場にたって考えたらなんて理不尽でひどいんだろうって思ったんです。
友達には私のせいじゃないんだから謝らないでくれって言われましたけど・・・
私の父は差別をもっていて、大喧嘩したこと私もあります。
なんか優越感みたいなものを持っていたいみたいな感じなんですよね、、、その人たちの苦しみなんて想像もできてない。
実はそれで家でました(笑)今は仲直りしていますが。
この本、必ず読みますね!!ありがとうございます!!



Posted by アヤコ at 2009年08月16日 01:16
たぶん、西日本ではまだまだ色濃い問題。。特に地方に行くと(私は地方出身)更に顕著に残っている問題で、とても嫌悪感を覚えます:限られた職業への従事、住まいの住所だけで、その人たちが同和の人たちだと分かるような仕組み、結婚の時の問題, etc。 聞いているだけでゲンナリします。
Posted by あーこ at 2009年08月16日 08:24
初めまして。
すばらしい考え方だと思います。また推察するに異質な者への理解という点で、経験が裏打ちされているようであなたの考えは生活感情にまで身についているものだと思います。
しかし、こういう理想主義的な考えの危ういところは、被差別者たちには、それゆえに悪いやつが結構いるぞということを欠落してしまうことです。したがってリアルな問題に晒される当事者は、彼らを嫌悪し、差別を増幅してしまうことです。
したがって、あなたの考えは貴重ですが、現実的には坊主の呪文に等しく、視なければいけないものを視ないようにしているだけ、のようにも思います。

お母さんは一般論として嫌ったけど、実際具体的に婚約者をみれば個人としてどうかという見方に変わるものです。親というものはそういうものでしょう。つまり個人が大事だというところが同時に説明しきれない反差別論はまやかしなのですよ。

エピソード。野中氏はわが妻が若かりし頃社会党京都府議会議員の秘書をしていた頃、気に入ってくれて自分の秘書をして欲しいとくどかれました。当時野中氏の出自は知りませんでしたので、ただのダメ保守議員としか認識していませんでしたが、最近の言動は一味ちがうなと認識を新たにしました。

ちなみにわが妻は在日二世です。

初めてなのに長コメすいません。
Posted by 俳愚人 at 2009年08月16日 10:21
昔。まだ若かった時に。
”アジア人をガールフレンドにしているなんてルーザーだ。”と豪語していた某国男子に向かって"日本人をアジアと一括りにしないで。経済規模だって文化だって歴史だって全く違うんだから。ビジネスで地域を分けるときに「Japan & Asia」と分ける会社が多いのはね、そういう事よ!”と言ってしまった途端、自分が恥ずかしくなりました。私達は違うのよ、日本人、アジア人、と人種を分けている自分に気がついて。あの時程自分の言動を恥じた事はありません。な
Posted by AF at 2009年08月16日 17:47
すみません、手がすべりました。
続:なんて小さな人間なんだと思って自分が嫌になりました。今オーストラリアに住んでいますが色々な人種の人達が普通に暮らしてはいるけれどインド人留学生やアジア人留学生を狙った犯罪がとても多い事に驚かされます。
私もこの本読んでみようと思います。
Posted by AF at 2009年08月16日 17:52
この問題について語りだしたら長くなりますが、差別はいけないし、世の中もそうしない風潮ですが区別があるのは事実です。
なぜお母さんが差別したのか。その本質を知る必要もあると思います(良し悪しでなく現実をみるという意味で)。

違う民族同士での問題は世界中にたくさんありますが、同一民族間でのこういう問題は世界的にも珍しいケースであり、もしこれを超えるこてとができたら素晴らしいと思います。
Posted by YUMING@kobe at 2009年08月17日 12:46
kyokaさん
栗原美和子さんの『太郎が恋をする頃までには』読んでみます!

アヤコさん
本いかがでしたか?また感想聞かせてね。

あーこさん
本当にそうよね。大きく外にでると気にならなくなります。皆で大きく外に出ることが必要よね。
Posted by よーこ at 2009年09月29日 00:13
俳愚人 さん
個人がもちろん一番大事。
そこがもちろん基本ですよね。奥さまはきっととてもできる方なのですね。

AF さん
私も米国で色々考えさせられましたよ。ほんとに。
本いかがでしたか?また感想教えて下さいね。


YUMINGさん
母は無知だったのです。無知と噂を正しい情報として信じてしまった。
そういうことだと思います。



Posted by よーこ at 2009年09月29日 00:19
民族差別や人種差別は、私も軽蔑します。しかし、部落という立場を利用して金をせしめる輩もおります。奈良ではフツーです。最近なら水道局事件とか。そういうエグイ事実も理解しなければ、結局「無知」のままですね。
Posted by kh at 2010年11月07日 11:54
5
ヤングは、いくつかの愛が欲しいかもしれませんが、年齢とともに、最後に全体の寿命時間は、十分ではない場合であっても、人を愛することに気づいた。徐々に、この人を理解するために許すこと、愛するように、非常に大きな心が必要です。
Posted by グッチ アウトレット at 2013年07月06日 17:45