友人の祖母が亡くなったと電話がありました。
彼女は親より、おばあちゃん子だったそうです。
最後にしてあげられなかったことを悔やんで、泣きじゃくっていました。してあげられなかったことに怒ってもいました。
『だから、してあげられなかったことは、今考えなくていいよ』
そう、少しきつい声で私言ってしまいました。
『それはあなたの心の問題で、おばあちゃんにとっては、そんなことどうでもいいんだよ』
お通夜は明日だと聞きました。
私まで泣きそうになりました。
おばあちゃん、のそばにいてあげてよ。
一緒にいて、いいことばっかり想い出してあげてね。
そうじゃないとちゃんと天国に行けない。
人は親しい人が亡くなった時に、できなかったことばかり数えて罪悪感で一杯になります。
でも、反対に考えてみて。
もし自分が死ぬ時に、自分が一番愛する人たちが、そんな風に思うなんて悲しすぎる。そう思いませんか?
できたら、楽しかったことを想い出してほしい。
くだらないことで笑ったこととか。
散歩した時の風景のこととか。
普通のお休みの日の食事の味とか。
一緒にできたことだけを、一杯一杯想い出して。
そして、一緒にいれて幸せだった、と。そう、言ってあげて。
私は母を亡くした時、自分への罪悪感で相当苦しみました。
今でもからだが痛いくらい。ただ、一つだけ視点を入れ替えることを覚えた。
もし自分が死んだ時、残される自分の大好きな人たちが泣き叫び苦しむなんて耐えられない。幸せでいて。笑っていて。
そう言いたいのに、死んじゃって言えないって辛らすぎる。
うまく的確な言葉で言えなくてごめんなさい。がんばって。