こんなメールが来ました。
私が講演した経済大学院の学生さんからです。
最近疑問に思うことがあり悩んでいます。
「社会人なったら喧嘩できるくらいになりなよ!本気だからこそ。」
と在学中の方に言われました。
私は組織で働く上で喧嘩や摩擦が起きるのは個人的にはよくないと思うのですが、坂之上さんはどうお思いですか?
前後省略。。
プロジェクトは何でもですが、順調なだけのプロジェクトはどっこにもないですよね?
何かやろうと思えば、どんな小さなプロジェクトでも摩擦が起こる。
正しいと思うことをやろうとしても人や組織は基本的に変化を好みません。
正しいことでも何かやろうとしたら、しんどいんです。。
アドバイスされた方は、もしかしたら、
(喧嘩するくらい熱くなりなよ。目に涙ためるくらいの勢いで説得しろよ。それが君のやりたいことなら)
とあなたに言ってあげたかったのかもしれないですね。
なぜなら人は(一生懸命な人しか応援しない)し、本気で何かを通すなら、やはり(勢い)がなければ、何も成し遂げられないからです。
さて、本題。。。の喧嘩に話を戻します。
喧嘩、実は私よーくしました。(; ̄Д ̄)
特に米国にいた頃なんて特に。
米国の会社で創設者でもあった副社長と私との喧嘩。
結局私が勝って相手を辞めさせた事は、未だに語りぐさに。。苦笑
旦那なんかは
よく奥さんを男性の上司と二人で出張させるね。心配じゃない?
と聞かれて
うん。。とっても。
妻が相手に殴りかかるんじゃないかって。
(*゚∀゚)心配っ
と答えてました。
(もちろん冗談です。。(ーー;たぶん。)
そういう冗談がでるくらい、仕事に一生懸命で沢山喧嘩してたわけです。
結構勝つんですよ。
大きな白人エリート男性相手にも全然ビビらないです。真っ向から、はぁ?なんなん、あんた?って感じで負けませんw 米国の建築会社にいた頃は黒人の建築家かばって、白人の建築家相手に喧嘩ふっかけて勝ったこともある。
でもね、喧嘩になると結局は自分が正しいと思っているので、感情のままなんでわからないんだ?こんな簡単なこと!と怒る。自分の提案が通らないことで怒る。
みたいなことが多いですよね。
それで勝っても、実は後味が悪いです。
当然相手との空気も悪くなります。
つまりね。勝ってないんです。
ある時、私わかったんです。
自分は何がやりたいのか。を(意識)すること。
それは喧嘩に勝つ事じゃないんです。
プロジェクトを成功させたい。
それがその時の私の気持ち。
じゃ、あなたが勝つ必要も怒る必要もないでしょう?
そう思ったら、なんだか自分に対して笑えてきました。
そうだよね。なんでいーっも怒ってるんだよ。自分。って。
喧嘩していいことなんて一つもないです。
わけのわかんない人がいたら、どうすれば攻略できるか考えればいいんです。怒鳴ってる人がいたら、どうすればおさめられるか、考えればいいんです。そして、勝利は、人にあげたらいいんです。
まっこうから喧嘩したら、自分の目的(プロジェクトを成功させたい)が逆に遠くなるんです。
周りの雰囲気を悪化させたり、集中力がなくなったり。
それなら、最初から人に花をもたせてあげたらいい。
私は意識して、喧嘩に勝つというのは自分に反対してたり、怒ってきてたりする人が心から笑って話しかけてきた時、と定義づけました。
だから、叫んでいい時は、内容が、ポジティブな説得の時だけです。相手がそれを聞いて嫌な気持ちにならないように、大声だすんです。
だから叫んで自分の気持ちをすっきりさせる、なーんてことは
ひとりで海の前でやっちゃってくださいwwww
勝てる喧嘩をふっかけてください。
勝てる喧嘩を沢山やったら、自然に心から信頼できる友人も増えます。信頼できる友人が増えない仕事の仕方してたら、そんなの、キャリアじゃないですよ。