
それは、NPO法案 (寄付税制のこと)のことを書いた私のブログ記事だった。
私は米国に長く住んでいたので税制によって、NPOが規模的にも優秀な人をちゃんと雇えるようになり組織として機能すれば、社会に非常に役にたつことを身をもって知っている。
だから、ファンドレイジング協会の立ち上げのブランディングを手伝ったし、ピースウィンズジャパンとシビックフォースの代表の大西さんもずっと手伝ってきた。
そして地震が起こった。
大西さんは、こういう国内危機が来る時に備えの為に、官、経団連、NPOの連携を前もってやっておかねば、実際に起きた時に混乱すると訴え続けてきた人だ。それを助ける為のミーティングに何度も同席したのに、私は、正直なところ、どこかで、それがこんなに早くやってくるとは思っていなかった。
(いつか)が、そんなに(すぐ)だったとは。
地震がおきて、私は動揺した。正直かなり。。動揺した。
そんな中シビックフォースは気仙沼に民間で1番最初にヘリで入った。人に入って寝てもらおうともっていったテント100はり、すべて遺体を置く場所になった。
最初は、自衛隊は人命救助だけに集中した。その間、生きている人も餓死しそうだった。自衛隊以外は、燃料を給油させてもらえない。その合間をくぐりながら、シビックフォースは食料をトン単位で運び続けた。事務所は給油のお願いや道のどこが通れるか、何万という食料がどこで手に入るか情報を取り合う戦争のようだった。それでも彼等のおかげで、何万人の人がご飯をちゃんと食べる事ができた。
こういう公益法人やNPOたちがいなければ、その後何人の人が命を失っただろう。
私はブランディングの分野なので、ハンズオンで何かできるわけではない。。。。でも皆がそれぞれ自分ができることを一生懸命やっているのを見て、自分も何かやらなければと思った。
そして、私は、復興の為の寄付税制を通す手伝いをやりたいと切実に思った。
例えば、今寄付をして控除されるのは、赤十字等の大きな団体だけ。
でも、1ヶ月たった今でも、集めた義援金、必要なとこに全然渡せてないよね?
例えば、今被災地に必要な物資を届けているNPOは資金がない為に充分に活動できない。必要な時期に、必要なものが届いていない。
そして何百もある一生懸命真面目にがんばっているNPOにお金が必要になる。これから長い長い復興の為に、心のケア、また環境、地元支援、いろんなNPOに寄付金が流れなければいけないと思う。
これらの仕事をすべてをボランティアでやれなんて、むちゃくちゃだ。
給料をちゃんと払いNPOに優秀な人材をもっともっと沢山送り込まなければいけない。
今回私、「新しい公共」推進会議に行ってきました。どうなっているのか身近で見ることができた。
官邸での第5回「新しい公共」推進会議のまとめはこちら

フローレンスの駒崎さん トイボックスの白井さんと岸本周平衆議院議員と鈴木寛文部科学副大臣 寄付税制の会議後、今日は皆、成果がでたので皆少し、ほっとしているところ。

官邸会議の前に、文部科学副大臣室にて、鈴木寛副大臣に初めてお会いした。そこでの話し合いも有意義だった。
この法案の山場は5月末。
何らかの理由で通りそうにないなら、何か皆で、アクションを起こそうね。