2011年09月20日

私たちが絶対に見捨てない きみたちへ

『対話がはじまるとき』Margaret Wheatley 英治出版
の本の中に、私が最近何度も読み返してしまう詩があります。


子供たちへの祈り アイナヒューズ作


子供たちのために祈ろう
夕食の前にこっそりアイスを食べる きみたちへ
算数のドリルの間違いを 消してごまかす きみたちへ
食料品店で駄々をこね つまみ食いする きみたちへ
お化けの話が大好きな きみたちへ
いつも靴がどこかへいってしまう きみたちへ

そしてまた祈ろう
有刺鉄線の向こうからカメラマンを見つめる きみたちへ
新品のスニーカーで自由に歩き回れない きみたちへ
誰もが行きたくない場所で生まれ落ちた きみたちへ
一生サッカーをみることのない きみたちへ
いかがわしい界隈で生きていくしかない きみたちへ

子供たちのために祈ろう
犬と一緒に寝て金魚のお墓をつくる きみたちへ
キャンディのべたつくキスと一握りのタンポポをくれる きみたちへ

そしてまた祈ろう
一生に一度もデザートを食べられない きみたちへ
父さん母さんの目の前で死んで行く きみたちへ
盗むパンさえ見つからない きみたちへ

子どもたちのために祈ろう
週のはじめにお小遣いを全部つかってしまう きみたちへ
汚れた服をベッドの下に押し込みお風呂をつかいっぱなしにする きみたちへ
泣き顔でわたしたちを笑わせてくれる きみたちへ
笑顔でわたしたちを泣かせる きみたちへ

そしてまた祈ろう
昼間に悪夢を見せられる きみたちへ
何でも食べなくてはならない きみたちへ
歯医者さんをしらない きみたちへ
誰からも甘やかされない きみたちへ

子どもたちのために祈り続けよう
抱っこされたくてしかたがない きみたちへ
そして抱っこされる権利をもつ きみたちへ
私たちが絶対に見捨てない きみたちへ
二度めのチャンスをもらえない きみたちへ
闇へ葬られようとしている きみたちへ
誰かが温かい手を差し伸べてくれたら
ぎゆっとつかんで離そうとしない きみたちへ


私は、今、アフリカでNPOを立ち上げたプラ子ちゃん(栗山さやかさん)の本のあとがきを書いているところです。もうすぐ岩波から彼女の本が出版される予定です。
さやかさんから、最初のメール頂いてもう4年たちました。
いろんなことがあり、沢山の思いを綴りたいのに、なんだか何を書いていいのかわからず時間ばかりが過ぎてしまいます。

そして偶然見つけたこの詩を何度も何度も読み返しています。


この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
このブログ、何回読んでも何回読んでも涙がでてきます。
ぷらこちゃんの活動に携われていることが自分の軸のひとつとなっています。
Posted by RYOKO at 2011年09月28日 12:31
今日一日を一生懸命生きる
(子どもたちのこころよ!)いつも狭いところに閉じこめられて、窮屈だろうね!目をつぶっているから、しばらく大空に羽ばたいて、のびのびとしてごらん!気持ちがいいよ・・・・。
Posted by にこにこのujicyan at 2011年10月01日 08:08
よーこさん、ありがとう!
Posted by いのいの at 2011年10月03日 15:45
よーこさんっ!
 本当に本当にありがとうございました!!!!
 いただいたよーこさんの文章、何回も何回も読ませていただき、ありがたすぎて涙涙です。。。。
 ただの一ファンだった私がこうしてご連絡をとらせていただいたり、協会のご支援をしてくださったり、本当に今でも信じられない気持ちでいっぱいです。。。
 本当にありがとうございますっ。。

Posted by purako at 2011年10月05日 13:40