2012年03月12日

311のこと

311のこと。

その後の数ヶ月、私はかけずり回っていました。まだ自衛隊が命の救済をしている時、シビックフォースの大西さんから連絡がありました。まず、食糧だ、と。34万人とも言われる被災者がいる。命を救う活動と同時に彼等の食糧もトン単位で必要でした。
私は必死で食糧がありそうな企業にかたっぱしから電話をしました。

また、支援金が集まっているのに、クレジットカード決済であるために、すぐにお金が引出せないNPOが銀行から、貸し付けを断られていました。被災者の為にすぐに動ける資金が本当に1時間も早く必要でした。それが借りられるようにお願いしてまわりました。


必死でした。

それから原発事故のこと。友人たちがそれぞれ必死で働き。。
私もその手伝いで、あまり、寝てなかったので、その頃の記憶があまりありません。

一生懸命できる限りのことをしたと思います。ただ、やりきった感はありません。被災しなかった自分にうまく言えないけれど、罪悪感のようなそんな気持ちがでる時もあります。

そして、今でも、この災害のことについての人災の話を聞くと私は怒りで本当に涙がにじむほど頭にくることがあります。


時々、自分が無力な気がして、落ち込み、そうではない、無力じゃない何かしなければ、と言い聞かせる自分にも疲れる、そんな規模の災害でした。

311の1周忌。普段、私は滅多に歌を歌いません。でもその日は、娘を膝にのせて部屋でずっと静かに歌をうたっていました。

 テレビもネットも追悼も、うまくついていけなかったです。

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この記事へのコメント
飾りのない言葉の端々に、未だ収拾のつかないお気持ちが
伝わってきました。
Posted by HIDARIUMA at 2012年03月14日 10:33
こんにちは。
ブログ読んでいて、涙がにじみました。

うまく言葉になりませんが、
胃の奥で、なにか熱がぐわって湧いて。

震災に対してやたらとクールな態度の自分が不思議だったのですが、
ほんとは、たくさんたくさん感じてるところがあるんだろうなぁ。

いつもまっすぐ入ってくる洋子さんの言葉、すごく好きです(^^)
ありがとうございます。
Posted by なつみ at 2012年03月20日 10:43