どうしても、なかなか読めなかった本を紹介します。
ファインダー越しの3.11
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ずっと前から、本棚にあって、でもどうしても手にとることができませんでした。
南三陸町からの手紙 3.11を体験した22人が自ら綴った言葉
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何ヶ月もそばにあって、それなのに、どうしても読めませんでした。
特に、ファインダー越しの3.11は、佐藤さんのお母様を探されるツィートをRTしたことも覚えています。一緒に彼のお母様を探していたような気がしていました。
やっと読んで、でも、やはりうまく感想が書けません。
たぶん私は、こういうことが「他人事」に思えない性分だから、311を全く整理できていないのだと思います。まだ精神的にひきずっているどころか、どこかで無理矢理に記憶を封鎖しようとしたり、被災しなかった自分に罪悪感を感じたり。
そして、私は正直に言うと、まだ怒っているんです。
それは、自然への理不尽さかもしれないし、人災に対することなのかもしれない。
無我夢中で自分がやれることをやったつもりなんですが、そのちっぽけなボランティアが、本当にちっぽけすぎて情けなくて今でも涙がこみあげてくる時があります。
それでも、途方もない気の重さと戦う時に、もう一度読まなくては、と思いました。
人間の弱さと強さを同時に経験できる壮絶な本です。