友田先生との会話が、ほんとうに、すごくてまだ興奮しています。
友田先生の著作↓

グローバリゼーション 人類5万年のドラマ (上) [単行本]

ヨーロッパ―統合への道〈下〉 [単行本]

入門・現代日本外交―日中国交正常化以後 (中公新書) [新書]
シアヌーク回想録―戦争…そして希望 [単行本]
裏切られたベトナム革命―チュン・ニュー・タンの証言 [単行本]
彼は小学5年生の時に広島に疎開中被曝。お兄さんもその時に亡くなっています。
フランスへ留学、司馬遼太郎さんの友人で、産經新聞の論説員を経て
2009年1月まで日本国際問題研究所所長でした。
私のツッコミがすごくて
「友田先生ってこんなにリベラルなのに、どうして産経新聞でやっていけてたの?」

から始まって、
「新聞の論調は、誰によって決まるのか」
「憲法は改正したら、日本は戦争に行くのか」
「人間は自分の考えに、固執して他が見えなくなってしまうのか」
「EUが解体しない訳」
「政治家の質と小選挙区の問題点」
「司馬遼太郎さんは、生前どんなことを話していたか」
とにかく知的に刺激的過ぎて頭の細胞が興奮しました。
その中でも、「フランスとドイツがどうやって長年の戦争を終わらせたのか」の話が深かったです。
友田先生は遠い目をしながら、
「本当にフランスとドイツの戦争の犠牲者がものすごかったんだよ。。。仲良くやれるはずがなかった」
しかし、解決策を、実業家のジャン・モネがフランスの外相にもちこんだこと。
それは、中心的な資源である石炭と鉄鋼を、独仏のどちらからも中立な機関で共同管理することにより、戦争の危険の一つを根本的に解消しよう、という考えだったそうです。
「取り合い」ではなく、「シェアする」というジャン・モネの概念を、それはもう最初はもめてもめて大変だったそうです。でもそれをまず叡智ある政治家が受け入れたそうです。
友田先生は長年フランスに暮らし、その後もずっとフランスとの行き来があったので、肌で、その後の変化を感じた例を教えてくれました。
「長年仲の良いフランス人の友人がいてね。彼は十代の後半に対独レジスタンスに加わってつかまり、ドイツ国内の三つの強制収容所を転々とした。口にこそしなかったが、ドイツとドイツ人に複雑な感情を抱いていたはずなんだよ。
しかし、彼と話していて、そのわだかまりがすっかり消え去っていることがはっきり感じ取れてね
奥さんもすっかり変わっていた。
「一体どうしたんだい?あんなに毛嫌いしてたじゃないか」って聞いたんだ。
そしたら、その答えがね、
「どうして? 差別するの? 私たちは、同じヨーロッパ人ですもの」
と言うんだよ。
本当にね、普通のおばちゃんでね、そういう人までもの意識が変わったんだ。
それはね、本当にね、僕にとっては、ちょっと衝撃的な変化だった」
この間、フランスとドイツでは、官庁や、留学生、その他、延べ800万人以上の交流を進めたんだそうです。
「だから、フランスとドイツはね、もう戦争をしないと思う」
そういう先生の確信の言葉が体験にもとづいていて決して本の中からだけからくるものではなく感動するわけです。
それから、話は別の話題へ。
「北朝鮮のテレビのアナウンサーと自分が戦前の小学校の時に聞いたラジオの雰囲気が重なるんだ〜とか」「広島で被曝した体験をもち、でも広島の話は世界で抑止力には、ならない。とか」
「教育が大事で、その方法とか」
深いそれも経験からのお話が多くて、友田先生との話を独り占めするのもったいないと思いました。
元日本国際問題研究所所長に、私が質問しまくって、中学生が読んでもわかるまで歴史を掘り下げて、今の問題点に迫るって企画だめかな?笑
すっごい面白く作れそう。本にしてくれるか、オンラインで出してくれる出版社ないかしらん。
今友田先生引退されて肩書きないから、なんでもしゃべってくれると思う。←えっ。

司馬遼太郎さんの想い出話ひとつとっても面白すぎるんですよ。
こんな企画興味のある編集者さんいるかしらん。是非連絡して下さいまし〜