2013年06月20日

憲法の緊急討論の司会引き受けることになりました

最近、全柔連理事のセクハラ問題の被害女性の代理人で、女性の権利のために、戦ってらっしゃる境田弁護士に会う機会がありました。

話の途中でふと『そういえば、自民党憲法草案、あれありえないですよね〜どこに私たちを連れていきたいんだろうかって思いますよね』と言うと、

『よ、よーこさん、自民党憲法草案、読んでるんですか? 法律関係でもなく政治関係でもないのに、そんな人初めて会いました』と妙に驚かれました。 

そんな流れなのか、なぜか後日、お電話を頂き、司法界ではものすごく著名な改憲派の慶應義塾大学教授小林節先生、護憲派の伊藤塾塾長 伊藤真先生、政界でも憲法に詳しい参議院議員の鈴木寛先生の緊急討論という、なんだかスゴいメンバーの討論会の司会をおおせつかわりました。

本当は弁護士の方だけに限ろうと思われてたらしいのですが、私が一般代表として素人でもわかる質問をする、という期待がなされ、一般の人にもわかるような内容の会になる模様です。

個人的には、第21条なんかが気になります。

1 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。

に、自民党草案は、付け加え

1 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。
2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。


が怖い。。

公益及び公の秩序を害すること、って誰が決めるんでしょう。。。


全体的に、権力側ではなく、まるで、国民をしばるような、義務項目がものすごく増えていて、つっこみどころ満載なのです。

でも、今度の参院選に自民がボロ勝ちしちゃうと俄然、憲法改正に真実味がでてきます。たぶん私たちが声を大きくしないといろんなことがあっ、と言う間に変わってしまうのだと思います。
そこらへんをざっくばらんに伺ってみたいと思います。





緊急討論!!

「自民党が圧勝したら、知っておかなければならない5つのポイント」

日時
2013年6月26日(水)18時30分〜20時00分 ※受付開始18時00分

場所
アルカディア市ヶ谷 6階「霧島」

会費
討論会だけの参加は千円 
その後の討論会/食事会の参加の場合1万円です
申し込みはこちら。(募集定員になり次第締切られます!) 



この間のガンツさんの会も数日で締切られましたので、ご興味のある方は、お早めに!

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この記事へのコメント
5
最後のコメントが希望にあふれていてとても心強よかったです。素敵な講演を教えて頂きありがとうございました!

<メモ>

立憲主義の後退
・憲法は法律ではなく規範のようなもの
・国民を規制するものではない
・六法という言葉が、憲法が他の法律と同列扱いされてしまう要因かも
・改正草案には納税の義務等、国民の義務も記載されている
・例えば納税の義務が憲法に書かれているのはロシア中国韓国イタリア。先進国の憲法には普通ない
・誰にむけて書かれたのか誰のものなのか

国旗国歌を義務化
・何を好きかどうかは強制されるものではない
・国旗国歌等を国家を統合する道具として強制すると、一部の人を排除することになり、逆効果ではないか
・価値観を憲法で強制するということは先進国では聞いたことがない

家族の尊重
・道徳としては正しいが強制されることではない
・法は道徳に踏み込むべきではない
・家族の在り方は多様性に富んでよいはず
・モデル家族を制定し、税制上の優遇をする等の法律ができるかもしれない
・個よりも集団の方が大切だという価値観にもつながるのではないか

表現活動、結社の自由の規制
・スーペリアライトという特別な名前がついている位民主主義の根源
・「公共の福祉に反しない限り」という文言は他の人権よりもより強い規制がされるということ
・今までは居住、移転、職業選択についていた「公共の福祉に反しない限り」という言葉はなくなり、表現の自由についている
・9条ばかりに注目があたり立憲主義がきちんと教育されてこなかったのではないか
・憲法を持っているという定義は、たとえ慣習法であろうと民主主義国家の基本的な原則を定めているということ
・表現の自由が規制されれば日本は憲法を持たない国になる
Posted by 昨日はありがとうございました☆ at 2013年06月28日 02:49
5

憲法改正
・憲法に縛られる側が縛りを緩くする案を出している
・立憲主義の本質を壊してしまう案
・ナチスの悲劇をわかっていない国だと国際社会に知らしめる行為
・ナチスはワイマール憲法上正式な手続きで総統府になった
・ゲームがはじめる前にプレイヤーが自分に有利にルールに変えるのはアンフェア
・国家権力は威風堂々としているべきなのに国民のためだと主張することは裏口入学のようなもの
・後の権力の正統性が失われる
・本条は人間の不完全さを認める合理的な自己統制
・「全体主義」「エルサレムのアイヒマン」
・アイヒマンは子煩悩で少し出世欲が強いだけの人だった
・誰しもアイヒマンになりうる
・アイヒマンをつくらないための工夫を国際社会はしてきたが、それらを全部否定している
・ヘイトスピーチであっても規制すべきではない
・ヘイトスピーチの賛否が論じられる前に、学習でヘイトスピーチがなくなっていくべき
・法律は他の制限の少ない手段をとった後の最終手段
・より弾圧的でない代替手段を出すべき
・言論には言論で対抗するべき
・ヘイトスピーチをする人の背景には社会のありようがあるのではないか
。規制で対応すべき問題ではない
Posted by メモ続き1 at 2013年06月28日 02:50

最後の感想
<鈴木寛>
長年与党だった政党から公然と民主主義に反した改正案が出てきたことに非常に驚いている
マスコミのチェックも特に受けておらず国民も関心を示していない
今回の改正案は正式な手続きを経ており、民意を得ているとみなされてしまう
義務教育から教えていく必要があると痛感した
マスコミにはジャーナリズムと商業メディアがあるが、商業メディアばかりでは選挙がスペクタルになってしまう

<小林節>
あまり危機感を持っていない
自民党内にも違うと思っている人はたくさんいる
世論も馬鹿にはできない
自民党が2/3議席をとり、憲法改正の国民投票になったとしても自民党改正案は通らないと思っている
国民投票を通して国民が憲法についてより深く考える機会になればよい

<伊藤真>
どんなに素晴らしい憲法でも国民のレベル以上にはならない
我々には勉強していく義務がある
Posted by メモ続き2 at 2013年06月28日 02:50