米国で話題のサプライズプロポーズ(相手に言わずに驚かせて結婚の申し込みをする)のビデオが興味深かったので紹介します。
現段階で840万以上も再生されているこのビデオ。
友人、家族が集まってのプロポーズ、すごくいい感じです。
このカップル、ゲイなんですよね。私が注目したのが、ビデオの撮影場所。 ユタ州のソルトレイクシティ。
アメリカってすごく広いでしょう? その州によって政治スタンスが色濃くでるの。ユタ州は、モルモン教徒が多い地域なので同性愛に反対している人が多い。だから、ソルトレイクシティでは、同性愛の権利を掲げる大規模なデモが毎年行われているところ。
だからね、これがソルトレイクシティのホームセンターHome Depot ホームデポ、で撮影許可がでてるのが凄い、と思いました。ホームデポは全国チェーンで大きな小売りですから、許可が出てる時点で「二人が幸せ」って言うだけのビデオじゃないわけです。
このビデオが非常に人気になったのに対して、ABCローカルニュースは「良かったじゃん」的な好意的な報道。
社会運動というのは、こういうのが沢山重なって、好意的なコメントをメジャーメディアで耳にすることによって、偏見がなくなったり、理解がすすんでいくんですよね。
ホームデポが場所を貸してるのは、ソルトレイクシティのローカルの支店長が軽くGO出したのか、本部がOKしたのかわからないです。でもホームデポのブランディング的には非常に大きい影響がでているはずです。
小売りですから、ゲイに反対する保守層からの強烈なデモ、非売運動にもなりかねない。
反対に、サンフランシスコ、ボストン等、リベラルな場所では支持が強くなる。
で、調べてみたの。ホームデポのロビーィング費用の割合みると、基本的に、共和党(つまりゲイの権利に反対する)保守を支持してるんですよね。
。。。ということは、つまり、保守的なホームデポが、このビデオの拡散を止めてない、というところに、確実にゲイの人たちに対する米国の人々の包容力が増している、良い例だと思う。
宗教的に激しく反対している人は、もちろん沢山いるのだけど。。例えば20年前と比較すれば格段に変わってきてる。
まぁ、社会というのはなんでも、それでも、頑張れば、ゆっくり変化は起こるもんだよね、という話。