2016年05月26日

占いがきらいです

私が子供の頃、山口百恵さんが結婚して引退しました。

その時に、TV番組が有名な占い師を5人連れてきて彼女の運命を占うという企画をしていました。
その占い師たちは全員「3年もしくは10年以内に百恵さんの結婚が破綻する」そして芸能界に復帰と言いました。

5人全員ですよ。

私は幼心に、これから結婚して幸せになりたいと切望している彼女に、こんな酷な企画をするテレビって、なんなんだとかなりショックを受けました。彼女のちょっと苦笑したような歪んだ笑顔がかわいそうだったんです。

そして、あれから何十年もたちました。山口百恵さんは離婚もせず芸能界復帰もしませんでした。旦那さんも彼女一筋で(という噂)幸せそうに暮らしているようです。

私は時々、あの番組、あれはなんだったんだろう、と思うのです。

占いは当たることもあるかと思います。それでも。。それでも、私は自分の未来や運命を占い師に聞きたくありません。

なぜ突然こんなことを言い出したのか、といえば、友人の女性たちが「私は今年出会う人とはうまくいかないって」とか「これあなたのほんとうにやるべき仕事じゃない」と占いで言われたんだよね、と言ってるからです。

挙げ句の果ては、仕事でミスした人が「テレビで朝、天秤座の今日の運勢最悪っていってたのでやっぱり運が悪いわ」とか。

あなたたちっ、なんなのっ。それっ」(笑) と100回つっこみたいw

もしかしたら、良い出会いなのかもしれないのに、「今年出会う相手は違う」と思ってしまうと、そこで気持ちがのらなくなり努力しなくなるかもしれません。

百恵さんも結婚生活は、平坦じゃなかったと思います。あたりまえだけど喧嘩だってしたでしょう。もし占いをどこかで気にしていたら喧嘩をしながら、「あぁ、やっぱりダメになる運命なんだ」と思ってしまう可能性があるんじゃないでしょうか。そしてそう脳内で思うと、自分がそういう風に言葉にだしたり、自分でダメにしてしまう可能性が上がると思うです。

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仕事だってそう。
どこかでダメになるかも、と一瞬でも思ってしまったら、ダメになる確率が上がる、と私は思っています。おつきあいも、仕事も、100パーセントポジティブに「うまくいく」と信じて取り組まなくちゃ。

占いなんて、良いことしか言われないならいいけど、「気をつけて」とか「今月は運勢が良くない」とか、なにか決断に不安がさすことを言われる可能性があるでしょう? 良いことだけ信じて悪いことは忘れる、って人はいいけど、私は不器用なので、そんなことができない。

私は自分の運命は、尊敬する方々のアドバイスや書物から(自分が選択して、選んで)決めたいです。
そう。好きも嫌いも運命も、選択して傷つくところまでも、ぜんぶ自分で選ぶ。

わたしの場合は、どこかで弱い自分が信じちゃうのが怖いから、頼らないと決めてる。占いに行きたい気分になったら、普段自分が読まない本を読むようにしてます。

というわけで、占い好きの友人たちに、ボコボコにされそうなエントリですみません。(笑)性格は色々なので、好きなら好きでもちろん堂々とそれでいいし、悪いこと言われても気になんないもん〜とか、占いに助けられる人がいることは全く否定しません!

わたしはわたし。あなたはあなた。みんなそれぞれだから世の中は楽しいんだと思う。
単に心揺れ動く女子たちに、100パーセント占い無視する、という選択もあるよ、と言ってみただけw




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この記事へのコメント
こんにちは。

私は中国算命学が好きなのでタイトルにぞっとしました〜。

わかります。私も星占いはちょっと信ぴょう性が・・と。
占い嫌いな人がいるのはわかるので、血液型とか占星術関係の話をする時は相手が大丈夫か見てから話します。それを忘れて占い嫌いな友達に話をして眉をひそめられたことがあります。

でも、それよりもヤクザと対等に話をするようなよーこさんが、テレビという胡散臭さ満載の媒体に心を乱されるなんて・・とそっちの方が驚きました。テレビって視聴率ありきで昔なんてなんでもありだったのでは。インパクトあればよし。だから、占いを憎む?より胡散臭い内容で占いへの不快感を作ったテレビを憎む方があっているような気がしました。

気休め程度に鑑定を受けるのは楽しいですよ。
洗脳させるようなお金を巻き上げる系はまた別の話です。
Posted by saori at 2016年05月26日 19:45
私は逆に子供の頃から「占い」に自分を当て嵌めるようなところがありましたが、いまやっとそれって間違いだった(これまでずっと人からどう見られるか、ということにフォーカスしていた、大事なのは自分がどうしたいか、ということだった)と気付いたところで、洋子さんらしい、ちょっと辛口な、でもどこか優しい文章に慰められた気がしました。
どうもありがとう。
Posted by mari at 2016年05月26日 22:39
5
よーこさん

いつも楽しく拝見させていただいています。
今回の記事、考えさせられました。
私には定期的に気持ちを聞いてもらう占い師の方がいて、それは占いというより、カウンセリングの感覚です。
占いはあたることもあるし、あたらないこともあるけど、それはその時の気休めでしかないというか。
すべて自分の中に答えがあって、私はそれをわかっているけど、敢えて口に出して背中を押されたい感覚です。
もちろん占い結果振り回されるのはよくないと思います。
私はそういう利用の仕方でよいと思っていましたが、よーこさんの『占いに行きたくなったら普段読まないような本を読む』というのはとても参考になりました。
本は素晴らしいですね。
私も次に占いに行きたくなったらそうしてみようと思います。
Posted by JADE at 2016年05月29日 21:39
5
こんばんは
いつもこっそり読んでます。
占いに行きたくなったときはどんな本を読むんですか?よかったら本の名前など教えていただきたいです。
Posted by はじめまして at 2016年06月02日 22:15
暇潰しだけど
いいこと言われたら
ラッキー。

位の気持ちで
さっき
ネット占いをしたら
へこみたくなる
結果が…。


占い師さんに
言われた訳ではなく
あくまでも
占い師さん監修の
サイトで
iPadに表示された
結果なのに
撃沈…。


冷静に考えれば
むしろ
それを
信じるほうが
難しいはずですが
言葉の威力って
時に凄いですね。


やだな〜と
へこんでるときに
思い出したのが
以前読んだ

この
占いに対する
ようこさんの
ブログ記事。

また
あわてて
読みに来ました。

結果
落ち着きました。

100%無視する方法
ありがたく
やってみます。

私は占い
ダメなタイプみたいです。

助けてもらいました。
ありがとう
ございます。
Posted by 月餅 at 2016年06月26日 03:00