2017年07月08日

愛は保証できるのか

七夕だったので、保証とか安定についてぼんやりと考えてました。

巷のニュースで騒がれてることで引っかかった言葉。
「幸せにしてくれると約束してくれたのに」

それ聞いて、そもそも「幸せ」とか「愛」って、そもそも約束というか保証できないよ。って思った。

仕事でも、そう。大企業に入ったって、いつリストラされるかわからない。
生きていく上で保証って、実は何にもないんだと思う。

みんなそれに気がついていて、だから、不安になって、その不安をかき消すために、つい一生懸命に(愛した人を束縛)したり、必要とされていない場所にしがみついたりする。

でも、まわりを見渡すと、嫉妬や愛から、相手を束縛するを選んだカップルは10年ぐらい経ってみれば、諦めやこんなもんかって感じでなんだか幸せそうになってない。

仕事だってそうだ。そこで必要とされなてないのに、安定を選んだ人の目はうつろだ。

保証や安定って、なんなんだろう。

私は、よく「安定してる結婚してていいなぁ」とか、「自由に行動されてるのは、お互い裏切らないと信用しあっているのですね」「凄いキャリアがあっていいなぁ」と言われる。

そう言われると思わず苦笑してしまう。

「別に安定してないよ。明日はどうなるかわかんないし」

そう言うと、皆意味がわからないって顔をする。

そんな時、私は逆に驚いてしまう。


私の仕事はフリーランスで、自分のできることぐらいはいつでも代替えがきく。流行り廃りもあるので時流が変われば簡単に仕事はゼロになる。
だから安定なんてとこから一番遠い。

「結婚」も、結婚届で、愛が安定するなら
「信用してる」という言葉で相手の気持ちや行動を縛るなら
それこそ「制約」や「束縛」であって愛じゃない気がする。

もちろん約束や誓いの言葉が悪いとは思わないし
甘い言葉は甘美で素敵だし誓いは美しいって思う。
でもそれは、その日のその瞬間の気持ちなんだと思う。


yokosakanoue1



明日の保証はどこにもないし
生きてたらいろんなことが起きる。

結婚していてもどんなに優しい人でも、愛した人から愛されなくなる可能性や、仕事がなくなることや、子育ての問題、お金の問題、介護、もちろん災害も。


安定や保証がないとわかっているからこそ、今日この時間を大切にする。仕事も恋愛も。

そして、誰であろうと一緒に過ごす相手が(今の瞬間)最高に心地よいと思えれば、あ、幸せだなとその都度思う。



永遠や保証がないからこそ、不安定だからこそ、見えるものだってある。


愛も幸せも心の安定も一方的にもらうものじゃなくて、自分も参加してつくってるから。







Posted by tentenwang at 21:29│Comments(2)
この記事へのコメント
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私のなかで人間関係や仕事にモヤモヤしていたところで、気持ちのすっきりする方向になるような言葉を頂きました。
ありがとうございました。
Posted by えみ at 2017年07月09日 23:26
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私は、結婚というのは社会的秩序を守るための契約、そう考えています。権利、義務の明確化はもとより、取った、取られたに関わる、財産分配や責任の所在等を明確にするためのもの。とはいえ、政略的なものを除いて、心の伴わない契約と思って結婚するわけではないだろうし、愛情や様々な関係、前提があって、このひとと決めた相手と夫婦という家族の最小単位を形成するわけですね。でも、心が法で縛れないことは、自明の理。だからこそ、メンテナンスがかかせない。相手を思いやる気持ち、明日が今日と同じだと信じないこと。介護も事故も突然やってくる。相手を思うからこそ、同じ席に着き、食事や会話を重ねていく。そうやって家族は出来上がっていくのだと思っています。

坂之上さんの選ぶ言葉、いつもやさしさに溢れています。私も見習おう!
Posted by 小室由歌利 at 2018年04月12日 18:07